ボルベール<帰郷>
劇場鑑賞台風が来てますね。
雨降る中ペドロ・アルモドバル監督の新作「ボルベール<帰郷> 」を観てきました。
ボルベール<帰郷> (2006年 / スペイン)
写真クリックで公式サイトへ(音声が流れます)
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:
ペネロペ・クルス
カルメン・マウラ
ロラ・ドゥエニャス
ブランカ・ポルティージョ
チュス・ランプレアヴェ
ほか
(あらすじ goo映画 )
失業中の夫の分まで働く、気丈で美しいライムンダ。だが彼女の留守中、夫が15歳になる娘パウラに関係を迫り、抵抗した娘は勢いあまって父親を殺してしまう。愛娘を守るため、ライムンダは必死に事件の隠蔽を図るが、その最中に「故郷の叔母が死んだ」と知らせが入る。一方、葬儀のため帰郷したライムンダの姉ソーレは、大昔に火事で死んだ姉妹の母の亡霊が、1人暮らしだった叔母をこっそり世話していた、という奇妙な噂を聞く。
なかなかどうして一筋縄ではいかない話で。
あらすじだけ読むとすごく陰惨な話みたいだし、
実際目をおおうようなシーンもあるけれど、
「ただじゃあやられないよ」という風情すらただよわせるペネロペ・クルスをはじめとした
女優陣の強さに圧倒される。
ペドロ・アルモドバルの「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」の2作は観てないんだけど、ここまで女性的な感覚の男性監督も珍しい。
と、ゲイだったんですね(Wikipedia ペドロ・アルモドバル参照)。
どのシーンがというわけではないけど
「クスリ」とか「ニヤリ」とか決して大笑いじゃない笑いどころが用意されていたのもおかしかった。
ちょっと笑うのははばかられるような場面なんだけどね。
夫の死体をかくすためにも行きがかり上空っぽになったレストランを
急遽きりもりすることになったり。
亡くなったはずの母の「幽霊」とのおかしな会話など。
どことなくゆるくて、そして冷静に考えると切ないシーンが続く。
スペイン語の響きってこんなにやわらかかったんだな。
「カルメーン」という感じ(笑)。
そして15歳の娘がいる役なのにペネロペ・クルスは変わらず美しい。
これも、すごい。
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