シネセゾン渋谷でレイトショー限定の「猫は、なんでも知っている TOY LOVE」を観てきました。ニュージーランドの新鋭監督ハリー・シンクレアの第3作。
GW上映予定となっていたけど6/19ようやくの公開です。
予告を見たときから気になっていたんだけどね。

猫は、なんでも知っている (2002年 / ニュージーランド)

cat_knows.jpg

画像クリックで公式サイトにいきますが、トップがちょっと過激なのでご注意を

監督:ハリー・シンクレア
出演:
ケイト・エリオット
ディーン・オゴーマン
マリサ・ストット
マイケル・ローレンス

(あらすじ goo映画)

奔放な女の子クローは、ある日、バーで声をかけてきたベンと知り合い、早速、彼の家へと押しかける。ところがベンには、エミリーという彼女がいた。クローにとって、刺激的な「秘密の恋」は最高の遊び。ところがベンは本気になって、エミリーと別れてしまう。「彼女のいない男は相手にしない」と、ソッポをむかれ、ベンは再びエミリーとよりを戻したものの、実はエミリーも浮気中だった!しかも、クローには本命の男性が。こうして、複雑な恋愛関係はますます絡み合い…。

「彼女のいない男は相手にしない」。この風変わりなポリシーを持つクロー。ケイト・エリオットは「アメリ」のときのオドレイ・トトゥのようにキュートだ。しかめっつらでベン(ディーン・オゴーマン)を振り回すが、「本音」の部分はかたくなに見せないもろさも持っていた。
彼女はぬいぐるみの「猫」をかわいがっているが、その猫に「覗かれてる」状況じゃないと男と寝ないというこれまた変わったこだわりを持っていた。これが「猫は、なんでも知っている」の由来。といってもなんの変哲もないぬいぐるみで、これが突然喋ったりとかいうファンタジックな展開になるわけではなく、あくまで人間が主役。

相手役となるベンが彼女に輪をかけてとらえどころのない男。
CMタレントでちょっといい男のベンは一緒に暮らしてるエミリー(マリサ・ストット)という恋人がいるが、クローに言い寄られると簡単になびき、他の女の子の「魅力」にもあらがえない。言っていることはその場しのぎのようなものだが、誤解が雪だるま式にふくれあがるとなぜかイキイキとしてくるという困った男。

ベンの恋人エミリーもいい味のキャラ。ふちの目立つメガネをかけているが、ベンはそんな彼女のメガネをとった姿が大好きだ。どちらにしても美人なのだが、そんなこともコンプレックスになっている。彼女の浮気相手はベンとは対照的な自動車の修理工のフランソワ(マイケル・ローレンス)。客観的に見るとフランソワの方がベンよりもはるかにしっかりしているし、男としてもマトモだが、男女の仲はそう単純にはすまない。
別れ、くっつき、また浮気して、また戻りとせわしない。

ベンとクローの関係が寝てからも「友達」のような微妙な関係で。
ベンはクローが別れた恋人マットのことを忘れられないでいると知ると、彼(もう結婚して子供もいた)の家に押しかけるなど、意味のわからないまでの「奮闘」を見せる。
ひねてるけどこれが彼流の愛の表現なのかな。
ギリギリまでエミリーのことも同レベルで愛してたようにも見えるんだけど。

ニュージーランドの映画っていうことはそんなに気にならなかった。
英語なんだけどフランス映画的な「軽さ」や画面の発色のよさみたいなものは感じたかな。小道具やセット、衣装もかわいいし。

「ラブ・アクチュアリー」のようなおしゃれな要素も満載だとは思うけれど、あれほどのヒット作にはなりそうもない。
今回も空いてたしね。
でも丁寧に作ってあるし、こういうの好きな人なら楽しめるんじゃないかなぁ。







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