「冬のソナタ」の感想を書いています。
最近はむしろこれ目当てに見るように逆転して来てますね。

僕は初めて見てその状態で書いてますのでディープな「冬ソナ」ファンの方から見れば「ちがうよ〜」ということも多いかと思いますが、お手柔らかにお願いしますね。

「冬のソナタ」第13回「追憶」のあらすじと感想です。

【あらすじ】

「僕は、チュンサンです」
必死の思いで告げたミニョンだったが、ユジンは
「私をバカにしないでください」とその言葉を認めようとはしない。
その場にやってきたサンヒョクも「ミニョン=チュンサン」であることを
完全に否定し、「あんたどうかしてるよ」と「それ」をなかったことにしようとする。
思わずサンヒョクを殴るミニョン。
ユジンはミニョンに「見損なわないでください」と毅然と別れを告げる。

帰りのタクシーの中で。
サンヒョクは「ユジン、約束して。2度とミニョンさんには会わないって」
と繰り返しせまる。
更にミニョンがチュンサンになりたがったことを「わかる」と言い、
これからは「チュンサンのことも忘れてくれ」と頼み込む。

自室に戻ったユジン。
ミニョンから電話がかかってきて「出てこられませんか?」と誘われる。
彼女は以前聞かれた「ミニョンさんとチュンサンとの違い」を説明することでそれを断る。
・チュンサンは私のことを「ユジンさん」だなんて呼びませんでした。
(そんなかけひきが出来ないほど純粋だった)
・こんな風に感情を押し付けようとはしませんでした。

(だから2人は)「まるで違う人です」
お互いに涙がこぼれる。

(それにもう)「チュンサンが生きていたとしてもサンヒョクのそばを離れません」
「あなたがあのとき私をサンヒョクの元に行かせたのよ」

真っ暗なチュンサンの部屋に戻ったミニョン。落ち込む。

翌朝。カン・ミヒが来ていた。
「悪かったわ」と謝る母にミニョンは激昂する。
「本当の記憶を返して! 偽りの記憶じゃなく」
「つらい決断だったのよ」
「いったい何の権利で・・・」

カン・ミヒはチュンサンにミニョンの記憶を植えつけた理由を語る。
幼い頃から私生児として苦労してきたチュンサンは決してカン・ミヒのことを許そうとはしていなかったこと。チュンサンの記憶がなくなってしまったとき、カン・ミヒは再婚を考えていて「新しいお父さん」を
子供に与えてあげたくて、まっさらな子供「ミニョン」の母となったこと。
「ミニョンを授かって、私はとても救われた」

ようやく理解し、抱き合う親子。
カン・ミヒはひとまずソウルに戻っていった。

ミニョンはチュンサンの部屋で高校の校章やユジンからの手紙を発見する。
当時の記憶はもはやミニョンにはなかったが、チュンサンが受け取ったユジンの「追憶」は鮮烈なものだった。
さらにチュンサンがユジンに「渡せなかった」カセットテープが出てくる。
何度も同じこと(ユジンにクリスマス・プレゼントを渡すということ)を
言いかけては失敗する、その「音」を。
ミニョンは理解した。
これがユジンの言っていた「チュンサン」の姿だったのだと。

ユジンは母校にやってくる。
担任だったゴリラ先生(前回サンヒョクが会った人)に結婚の報告と、それともう1つ頼みたいことがあって。
ミニョンも学校を同時に訪ねるが、すぐ近くまで来ながらも
2人は会うことはない。

ゴリラ先生が不在だったのでユジンは放送室をたずねる。
ユジンの妹が部員になっていて、ユジンは後輩達に
懐かしい話をしながらくつろぐ。
「詩の朗読」をしようということになり、ちょうど休日なので校内に
放送を流しても大丈夫だという話になる。

ミニョンは講堂にやってくる。
チュンサンの弾いていた古いピアノにそっと手を触れる。
「はじめて」という曲が弾けた。
身体が覚えていたのだ。

そこに詩の朗読が流れてくる。
「私の初恋」というその詩をミニョンも聞く。

それぞれチュンサンの追憶にひたる2人。

ソウル。マルシアン。
何日もミニョンが消息不明でキム次長は焦っていた。
「理事から連絡があったらただじゃおかないぞ」

そこへミニョンが戻ってくる。なぜか微笑をうかべて。
急にいなくなったことをとがめる次長に、ミニョンは
「アメリカに帰る」と告げ、「あとは次長にお任せします」
と思いがけないことを口にする。

「ユジンさんから逃げ出すんでしょう」
「いえ。でもそれが1番いい」

ラジオ局。
サンヒョクがDJユウに結婚式の招待状を渡す。
次々と局員が祝福の言葉をかける。
そこにミニョンから連絡が。

2人は会社の外で会う。
「チュンサンであることは諦めました。僕はイ・ミニョンです」
とミニョンはアメリカに帰ることを彼に告げる。
「ここには戻りません。(彼女を)幸せにしてあげてください」

サンヒョクは安心したのか、「ありがとう」と声をかける。
そして一瞬親友の顔に戻って「チュンサン、生きていてくれてありがとう」
と「チュンサン」に声をかける。

ブティック。
チンスクとユジンがウェディング・ドレスの衣装合わせをしている。
チンスクはティアラを探しに席を外す。
そこにミニョンがやってくる。

ユジンは花嫁衣裳のまま凝固している。
靴が脱げてしまい、どうしても1人では直せないでいたところをミニョンが黙って直してやる。
かつてチュンサンにも同じことをされたことが思い出され、動揺するユジン。

2人は並んで座る(向かい合わない)。
話すきっかけがなかなかつかめないでいるが、
「前に僕を好きだと言ってくれたのは、僕がチュンサンと似ていたからですか?」と切り出す。
「違います。
私は(チュンサンとミニョン)それぞれを愛していたんです」
ミニョンは安心したかのように「ありがとう」と答える。

そこにチンスクがティアラを持ってやってくる。
不審がるチンスクにミニョンは「チェリンに挨拶に来たんです」と説明し、結局アメリカに帰ることを言おうとはしない。

ユジンの実家。母とサンヒョクの父が「ヒョンス」の話をしている。
「彼女、韓国に戻ったって言ってましたよね。」
「1度会って話しました。」

ユジンが帰って来る。
サンヒョクの父は「君のお父さんと私、それとあともう1人」
「ちょうど君とサンヒョクとチュンサンのようなものだ」
と謎の言葉を口にする。

さらにミニョンを見るとどうしてもチュンサンのことを思い出してしまうと
言い、以前サンヒョクの母がミニョンに暴言をはいたことを謝っておいてくれないかと頼む。

ラジオ局。
サンヒョクがチェリンを呼び出してミニョンが間もなくアメリカに帰ることを告げる。
あわてて席を立つチェリン。

マルシアンに向かう車中でチェリンは雇っていた私立探偵からチュンサンとミニョンが同一人物であるという証拠が入ったと連絡を受ける。
母親(カン・ミヒ)が結婚する際に古い戸籍を整理(チュンサンを「死んだ」ことにした)したのだという。
動揺したチェリンは車を止めてしまい、クラクションが鳴り響く。

チェリンはユジンが母校に再び向かったことを聞き、サンヒョクに電話する。
「まさかユジンも知ってしまったのか?」
「それってどういうことよ!」

母校に急行したチェリンは先にゴリラ先生に会う。
ちょうどユジンも来て、結婚の報告とともに調べ物があるのだというが、
先生はちょうど都合が悪いのだと言う。
ユジンは強いて頼もうとはしないが、先生は「この間サンヒョクも調べ物に来たな」とつぶやく。

ユジンの実家。サンヒョクは不安のあまり迎えに来ていた。
帰りの車中。
「最近高校に行ったの?」と聞くが
サンヒョクは偶然仕事で寄っただけだとウソをつく。

ソウルに帰ってきて。
ユジンはタクシーを拾い、ミニョンのマンションへと向かう。

ドアの前で一瞬ブザーを押すのをためらう。

「明日アメリカに発つよ」

【感想】

今回のポイント。
まずカン・ミヒ側の事故当時の事情が一部わかったこと。

チュンサンは元々カン・ミヒに対してつらくあたっていた。
それは彼が私生児だったということから避けられないことだったけれど、
カン・ミヒはずっとそのことに苦しんでいた。
それで記憶の戻らないチュンサンを「なくす」かわりに従順な「愛せる」息子を手に入れたのだと。

ミニョンとチュンサンの性格の違いというのも、その後のカン・ミヒの意思のなせる技かと思うとなかなかすごいですね。

今回は高校時代のチュンサンのことを思い出させるシーンが頻出しますが。
かなり切ない展開ですが、ミニョンにとってはチュンサンの「記憶」というのは
そこにあった「モノ」から「そうだったんだろうなぁ」と推測できるだけで、
決して「自分のもの」とはなりえないんです。
だから「チュンサンであることはあきらめた」というセリフになるんだし、
「いつわりの人生」であろうともアメリカでまたやり直そうという発想になってくるんだと思います。

ところでチュンサンの「ウブさ」とミニョンの「冷静さ」。
並べると「大人な」ミニョンの方が数段いいと思うんですが、
ユジンの中では違うみたいですね。
初恋へのこだわり、おそるべしですね。

しかしいつまで子供でいられるんでしょうか。
いい加減こわいです。

サンヒョクについて。
今回のサンヒョクの立ち回りはウソにウソを重ねた無理のあるもので。
ユジンを手に入れるためならどんなことでもするし、やるという状態になってますが、
冷静に考えるとかなりヤバイ領域に入っています。
ウソがバレたときまた一波乱ありそうですね。

今週あたりからもう話の重心が変わっていて。
今後もどんどん「過去」の謎が解かれる方向に行きそうですね。
キーワードは「ヒョンス」になるのかな?

【今週のキム次長】

多分来週から次長の出番はもうあまりないかと。今回で一応終了です。

ミニョンがいなかった間のマルシアンは大変なことになっていたようで憔悴していた次長。戻ってきたミニョンに叱責を加えようとした瞬間にミニョンに「アメリカに帰る」と先手を取られた格好です。
会社を任されるという喜びよりも戸惑いの方が目立ったような気がしますが。

ドラマの表には出てこないかもしれませんが、今後マルシアンをキム次長が立て直すという裏ストーリーがあるはずです。

この予想は外れました。

このあたりから「冬ソナ」を観るのがだんだん重荷になってきます。
感想を書くのに時間がかかりすぎるというのもそうだったんですが。

話そのもの。
チュンサンとカンミヒの関係がどうにも不健康なものに見えて仕方なかったんですよ。

「いくら親だからってそこまで子供の人生を振り回していいのか?」
というのがどうにも引っかかって。

このあとの展開にも納得がいかず、第16回を見逃したのを潮に
「冬ソナ」を観るのはやめてしまいました。

感想を楽しみにしてくれる人も出てきていたんですが、
「自分で観て楽しめない作品」を書いていても
けなすだけになってしまいそうなのでやめるという方向になりました。

自分としてはそれで後悔はしていません。







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