深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン
4101235104 沢木 耕太郎

新潮社 1994-05
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第6巻(最終巻)。

ギリシャからイタリアに渡り、かの地の(時間などでの)いい加減さに驚き、ローマでミケランジェロの「ピエタ」に「天才」というものの孤独を思う。ローマではもう1つの「約束」を果たし、あとはロンドンに向かうだけ。
モナコのカジノにマカオでの興奮再びと意気込むが、国営カジノのドレスコードの前に阻まれ(悲しき貧乏旅行者)、「大西洋、ヨーロッパの端を見よう」とコースを変えスペインを経てポルトガルへ。
「果ての岬」サグレスでちょっとした(ほんとにちょっとした)ある出来事で著者は「これで旅をやめてもいいな」と満足する。

この旅の終わりもなんとも気が抜けるような、マジメでいてユーモラスなもので
「それで終わりかい!」とつっこみたくなるものだ。
「どこでも生きていける」「どこにいってもいい」
そんな自由が実感できたのがもしかしたら旅の一番の収穫だったのかもしれない。

(読了日 2005/11/30)







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