Black Pepper’s Blog

ウディ・アレンの「マッチポイント」、もうすぐ（2/2）DVDも出ますが、ちょうど上映してるところがあるというのでせっかくなので映画館で観てきました。
池袋の新文芸座。ここでやってるのもやはり2/2まで。
久々に行きましたがあまり変わってなかったです。

マッチポイント (2005年　/　イギリス）

写真クリックで公式サイトへ

監督・脚本：ウディ・アレン
出演：
ジョナサン・リース・マイヤーズ
スカーレット・ヨハンソン
ほか

(あらすじ　goo映画　）
アイルランド人のクリスは、英国の上流階級に憧れる野心家。高級テニス・クラブのコーチになり、金持ちの息子・トムと親しくなる。ある日トムに誘われてオペラに行くと、トムの妹・クロエに気に入られる。やがて交際が始まり、クリスはクロエの父親の会社の社員になり二人は結婚、クリスの人生は前途洋々に見えた。しかしクリスはトムの恋人・ノラとも浮気を続けていた。ノラを愛しているが、クロエが与えてくれるリッチな生活も手放せない。自分の人生を完璧にするため、クリスは殺人を思いつく…。

おっもしろい映画でした。
あんまりウディ・アレンということは意識しないですみました。
舞台がNYでなくロンドンやイギリス郊外、かかるのもオペラと普段のアレン作品とは違う素材を選び、本人が出演していないということもあるんでしょう。

そしてスカーレット・ヨハンソン。
この人の魅力がほんといっぱいで。
「魅惑的なくちびる」とのセリフも出てくるけどその唇もそうだし、
すっごく肉感的で「これならクラクラくるな～」と思っても仕方ない？

クリスの妻となるクロエがやせていてごく家庭的な、平凡な女というのも好対照だろう。

クリスのキャラはしっかりしてるようで一貫性のない態度やノラに「妻には別れると言う」と言い続けながらズルズルと結論を引き延ばす態度など、決してほめられたものではない。結局優柔不断なんですね。
だからこそ、のあの展開なんでしょうけど。

劇中ドストエフスキーの「罪と罰」を読んでいるところや、貧しかった青年が野望にとりつかれ、ということでは「太陽がいっぱい」を思わせる。演出もヒッチコック作品を思わせるほど、最近にはないオーソドックスなスタイルで切れ味もシャープだ。
そう、なんだかかつての名画を観てるような気分になっちゃったんですね。

ウディ・アレンなかなか好調のようである。

DVDはまもなく出ますね。

マッチポイント初回限定版 (特別ブックレット付)
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