昨日から「あの頃ペニーレインと」をDVDで観ています。
2000年、アメリカ。キャメロン・クロウ監督。

15歳で「ローリング・ストーン」誌の記者となったキャメロン・クロウ監督の自伝的青春ストーリー。誰もが持っている初めて恋したときのあのときめきが。あまりにも素直でピュアな世界に心が洗われた気分だ。もちろんケイト・ハドソンの極上の魅力にはしっかりとヤラレました(笑)。
原題は「Almost Famous」。

1973年、15歳のウィリアム(パトリック・フィジット)は厳格な母親(「ファーゴ」のフランシス・マクドーマンド)に育てられている内気な少年。地元紙に応募した記事が「ローリング・ストーン」誌の目にとまり、ブレイク寸前のロック・バンド、スティル・ウォーターの取材をすることに。そこで知り合ったバンドのおっかけ(グルーピーと言われることは嫌う)ペニーレインというニックネームの少女(ケイト・ハドソン)にほのかな憧れを抱く。バンドのメンバー、ラッセル(ビリー・クラダップ)にも「よきEnemy(ジャーナリストはミュージシャンにとっては「敵」だという一種の神話)」として認められる。だが、やがて。

バンドの内幕ものということでやはりこのサントラが素晴らしい。
サイモン&ガーファンクルの「アメリカ」、ロッド・ステュワートの「エブリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー」、ザ・フーの「スパークス」を初め60,70年代のロックの名曲が。スティル・ウォーターのコンサート・シーンでの演奏や、「ツアーはロードじゃなきゃ(バスでの移動を指す。実は飛行機が嫌いなメンバーがいるからなのだがこれが後半重要な意味をもってくる)」を象徴する車中でのみんなでの合唱など「ロックの魅力」がまず特上級。音楽映画としてはこの時点でA級。

ケイト・ハドソンを初めとする女の子たちのあけっぴろげな魅力もわかりやすくて、特にホテルでの「童貞狩り」のシーンなど「15歳の少年なら夢に見そう」なシチュエーションですね。ペニー・レインは「ただのグルーピーじゃない」といいながらも本当に好きなラッセルにはやはりグルーピーの一人としてしか見てもらえない。その悩みをウィリアムに打ち明けているうちにウィリアムの方の恋心がつのってってやつですね。なんか恥ずかしくなるほどわかりやすい展開です。

硬い母親を演じたフランシス・マクドーマンドがまたよくて、ラッセルの軽薄な電話に「私の息子の(弁護士になる)キャリアに傷をつけたら許さない」って素で説教します。まぁその硬さのおかげでウィリアムの姉はうちによりつかなくなっているんだけど。

Honey,You’re Too Sweet For Rock’n Roll
これはペニーレインの本名を知ろうとしたウィリアムに応えた彼女のセリフ。
他にも「ローリング・ストーン」の表紙を飾ることがどれだけすごいものかを強調するセリフなど音楽好きの心をくすぐる(?)しかけが。そういえばハンブル・パイにも言及されていたが、調べたらこの映画の音楽プロデューサーを元パイのピーター・フランプトンが担当してたそうです。う〜ん凝ってる。







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