2日目の自由行動時間。地下鉄(MTR=Mass Transit Railwayの略称)を初めて使うことに。

ここで簡単にMTRについて説明してみよう。

MTR Map

ワールドシティガイドより
Hong-Kong MTR Mapをお借りしています。
画像をクリックするとFlickrサイトで詳細を見ることができます。
(画像が小さいですが、よーく目をこらすと駅名が漢字、アルファベットで書いてあります。)

6つの路線があるけれど九龍半島をまわる場合

・荃灣線(ツェンワン・ライン) 地図上赤色の線
香港島の中環(セントラル)から九龍サイドの西側を結ぶ。深水埗を経て荃灣まで。
・觀塘線(クントン・ライン) 地図上緑色の線
九龍半島油麻地(ヤウマティ)から東へ向かい九龍塘を経て、油塘、調景嶺といった東部エリアを結ぶ。

の2つを押さえておけば安心だ。
この場合油麻地(ヤウマティ)、旺角(モンコック)、太子(プリンス・エドワード)の3駅が連絡駅だけど、繁華街である油麻地、旺角が便利かな。

MTRの自動券売機

これが自動券売機。

MTRの切符の買い方

①路線図が出ているので目的の駅のところを指で押す。
②画面に必要な金額が出るので
コイン投入口に必要な額を入れる。
③おつりがある場合は「おつり」ボタンを押す

でOKだ。非常に簡単。
紙幣には対応していないようなので
小銭を用意しておくこと。
区間によって料金は違うが
6HK$~10HK$程度。
複数の路線を越えて買う場合も問題なくそのまま駅を指定すればいい。

MTRの自動改札

MTRの自動改札

自動改札でまったくの無人。
駅員は客務中心という受付オフィスにいるのでわからないことがあったらそちらに聞きに行こう。英語で対応してくれる。

日本で言うJR東日本のSUICA専用口のような改札(定期券をあてるタイプにだけ対応、写真では緑色のもの)がほぼ半分を占める。また改札のバーは身体で押さないと開かないので注意(券を入れないと当然だけど押しても開かない)。

香港の地下鉄のエスカレーターも2列使えることが多い。
ちょうど東京と逆なのだが、左側は抜いていっていいらしい。
急いでいる人は左を、そうでない人は右側によけるといいみたいだ。

なんて感じだ。

尖沙咀からとりあえず荃灣線(ツェンワン・ライン=地図上では赤い電車)に乗って油麻地(ヤウマティ)に行ってみる。

MTRの構内はA、Bと出口も表示されてるし、電車の色できれいに区分けされてるなど
かなり親切なんだけどそれでも迷う。
街に出てからも広すぎて、雨でガイドブックは濡れるし、でだんだんつらくなってくる。
それにハードロックカフェで食べたとはいえ、佐敦(ジョーダン)の男人街(廟街=ミャウガイ)や旺角(モンコック)で屋台みたいなところでも食べたいなと(まだ)色気があったりしたので。

荃灣線で旺角に移動。

旺角(モンコック)は超がつく繁華街。
ネイザン・ロードを中心に人の流れは止まることなく、非常ににぎやかだ。

ここでは旺角中心というファッションビルに。
日本で言うと原宿のようなところで1Fには洋服や小物の店がズラリ。
B1はケンタッキー・フライドチキンだ。

ただこの時間になると雨の降り方が滝のようになってきて。
このビルの入り口付近にも「黄天暴雨警報」というような立て看板が。
暴風警報出てるんだね。ヤバイかも。

それで早めに切り上げよう、と。

旺角駅から觀塘線(クントン・ライン、地図上緑色の線)に乗る。

この時自動券売機で買えなくって。
客務中心で駅員に説明したらなぜか切符を2枚くれる。
一応改札は通れたのでそのまま行く。

ここでもう1度地図を見てほしい。

僕が泊まっていたリーガル・オリエンタル・ホテルは九龍城(カウロン・シティ)にあるんだけど
觀塘線には九龍塘(カウロン・トン)、九龍灣(カウロン・ベイ)という2つの駅がある。
それで最寄り駅を九龍灣のほうだと判断して「長いな~」と思いながらもそちらを目指した。

ちなみに香港のMTRは車内表示も電光掲示板だし、広告も多いし、
で漢字世界である以外は東京と変わりません。
時間的にも学生や会社帰りの同僚同士、親子連れなどちょうど帰宅時間。

九龍灣につく。
自動改札では通れない。
やっぱ切符おかしかったんだよ。
しょうがないのでここの客務中心で駅員に事情を話す。
新しい切符をくれてこれで出られた。ただもう小銭がほとんど残っていない。

九龍灣は駅からTelford Plazaという巨大ショッピングセンター、それに大学と直結しているらしい。
Telford Plazaは地元の人しか利用しないようでブランド・ショップというよりも「普通のお店」が非常に多い。

いったん出口から出たが、駅周辺にはタクシー乗り場がない。
かなり雨が強いし、それにしばらくトイレにいけてなかったので
身体的につらくなってくる。
駅のコンコースで雑誌を売ってるお兄ちゃんには英語は通じなそうだし。

しょうがないのでTelford Plazaに戻る。
レストラン街に「ラーメン」というのれんが見えたので
この店に入って「どなたか日本語がわかる方はいませんか?」
と頼んでみる。

「少しだけわかります」という人が出てくる。
タクシー乗り場を聞くとすごく困ったような顔で(このあたりからして怪しかった)「近くにある階段を上がればありますよ」というようなことを教えてくれる。
とにかくお礼を言って言われた方向に行く。

だけど、ここ。
こここそ大学構内なんじゃないのって感じの雰囲気。車はつけられるようになってるけど、「タクシー」の表示なんかどこにもないし。
まばらな人も帰宅を急ぐ人ばかり。
ちょっと行ってみたけど門を出てもごく普通の住宅街が続くばかり。

「これはムリだ」と判断してTelford Plazaに戻る。
「多分もう1つの九龍塘(カウロン・トン)の方が正解だ」
と根拠もなく思って九龍灣駅に戻る。
このあたりかなりパニクっていたので写真が全然撮れていないのが残念でしょうがない(笑)。

駅ではもう小銭がないのでしょうがないので
キオスクのようなところで5HK$ほどのパイを買い、
20HK$札から小銭をくずす。

ぐったりと疲れながら觀塘線で西に戻る。
客層がなんか「残業帰り」って感じの人に変わってる(笑)。

九龍塘駅に。
タクシー乗り場がわからないので駅構内で立っていた婦人警官に道を聞く。
今回思ったんだけど香港では公職についている人間(警官や駅員、ホテルなどの従業員)のほうが英語も通じるし、いざというとき頼りになる。
まぁこちらが広東語をつかえればいいんですけどね。

婦警に言われたとおりのエスカレーターから出口へ行くと
「的車(タクシー)」の表示が。

助かった!
車が寄せてきたので乗る。

運転手に「クーロンシティ、ローヤル・オリエンタル・ホテル」(適当にしか覚えていなかったのだ)と言ったら、どうやらわからないらしい。
もう動いているのにしばらく押し問答していたら「Hong Kong?」
などと言ってくる。
ここから香港島などに連れて行かれたらたまらない。
必死で「クーロンシティ! リーガル・オリエンタル・オーテル(今度はガイドブックで調べた。しかもだんだん巻き舌風に)」
と騒いだら、タクシー会社に無線で連絡をしばらくとっていて、
「オーケイ、カウロン・シティ(広東語だとこう発音するらしい。他でも聞いた)、I See(わかったよ)」
とのこと。

暗い中を裏道を行く。
かなり不安だったが、表通りに戻り見覚えのある銀行が見えてきてホっと一安心。
ホテルの前までつけてくれる。
24.5HK$だった。
よーくお礼を言ったが、テンション高いし、イヤな客だったんだろうなぁ(笑)。

ホテルの入り口ではドアマンに
「傘はビニールに入れてくれ。最後の1個にね(ラスト・ワン)」と言われる。
全身ズブ濡れの姿を見てホテルを汚されることを心配したらしい(笑)。

戻っても良かったのだが、ホテル備え付けのドリンク類は高いのでセブン・イレブンに。

缶ビールを2本。
それと朝見て「ゲッ」と思っていた日本語の謎のギョウザ・スナックを
テンションが上がっていたので買ってしまった。

セブン・イレブンで買った謎のスナック

普通にギョウザっぽい味がしました(笑)。
夜じゃ食べきれなかったので次の日も食べました(笑)。

あまりにも全身濡れてしまって、シャワーを浴びてもなかなか体温が元に戻らなかった。

それに足の指の裏の皮がやぶれて水ぶくれのような状態に。

しばらく足をひきづることになりました(笑)。

なんだかとても疲れて、人恋しくなって無意味に
ローカル・テレビの広東語のバラエティ番組や歌番組を見る。

明日は1日フリーだ。
だが雨は上がりそうもない。







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