平岩 弓枝 / 佐助の牡丹 -御宿かわせみ 28
Book佐助の牡丹 御宿かわせみ28 | |
平岩 弓枝
文藝春秋 2004-04-07 おすすめ平均 |
第28巻。8編を収録。
「佐助の牡丹」
深川富岡八幡宮で牡丹の品評会が開かれる。
千春を連れてるいが出かけ、見事な牡丹の数々、特に一等をとった「白貴人」に感心するが、その「白貴人」は自分の作品だと主張する佐助という職人が会場で暴れるという騒ぎが。
永代の元締めといわれる文吾兵衛が花つくりに関心があるという意外さを見せる。
最終的には佐助のいうことが正しかったと証明されるのだが、なんといっても最初の印象が悪い。
人間、外見や印象も大事である。
「あちゃという娘」
「巴川」の隠居、彦兵衛が気鬱になって宗太郎も手を焼いている。
女中の1人娘のあちゃが彦兵衛をおどし、すかし、さまざまな場所に連れ出すうちに
老人の容態も落ち着いてくる。
あちゃは薬研堀の菓子屋の倅と縁談話が進んでいたが、相手は二股をかけていていいところの娘と結婚してしまう。
花嫁行列を鬼の形相で見ていたあちゃに東吾は「満ちるまえの十三夜の月も悪くないぞ」と明るく笑う。
なおこの回から東吾の身分は築地の軍艦操練所の専任教官並となり、駿河台の講武所との兼務は終わる。
(読了日 2007/5/9)
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